袱紗(ふくさ)

分類五月人形 

袱紗(ふくさ)とは、儀礼的な贈答のときに、贈り物の上にかけたり、包んだりする方形の絹布のこと。
五月飾りの兜を飾る時にも、芯木(しんぎ)にかけて用います。
絹・縮緬(ちりめん)などの素材を使用して一重または二重に作り、無地や、めでたい柄・刺繍(ししゅう)が施されています。
古代・中世の人々は、唐櫃(からびつ)という六本の脚がある箱の中に贈り物を入れて運び、唐櫃(からびつ)の蓋(ふた)を返し、その上に贈り物を乗せて相手に渡していました。
その蓋(ふた)の上に乗せた贈答品に、着物の袂(たもと)を掛けたことが、袱紗(ふくさ)の始まりであるといわれています。