羽子板(はごいた)

分類お正月飾り 

羽子板(はごいた)とは、羽根をつくのに用いる長方形で柄のある板で羽根つきをするための板(ラケット)のことをいい、室町時代(1338年~1573年)に登場しました。
また、羽子板は羽根つきのほか、観賞用としても広く庶民に親しまれ、江戸時代には、初正月(子供が生まれて初めて迎える正月)に、母方の祖父母から孫へ贈る風習が生まれました。
正月には厄払い(やくばらい)の縁起物として、羽子板を飾る風習が古くからあります。
新春に羽子板で羽根を突くことには、「厄(やく)をはねる」という意味があります。
また、羽根の黒くて堅い玉は、“むくろじ”という大木の種でできていて、漢字で「無患子」と書くことから、「子が患(わずら)わ無い」という意味があります。
羽子板の絵柄には、「藤娘(ふじむすめ)」や「道成寺(どうじょうじ)」「汐汲(しおくみ)」などの歌舞伎や日本舞踊の演目などが題材として用いられています。

【羽子板の意味】
羽子板は、健やかで美しい女の子に育つようにという願いをこめ、お守りとして飾ります。

【飾る場所】
飾る場所に決まりはありませんが、多くの場合、リビングや子供の寝室などに飾ります。